子供の蕁麻疹、突発(とっぱつ)にかかった。原因は?

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蕁麻疹(じんましん)は身近にある皮膚病の一種で、子供の頃は特にかかりやすい病気といわれます。
ひとくちに蕁麻疹といってもその原因はさまざまですが、
たいていの子供の蕁麻疹は特発性蕁麻疹といわれる原因不明の蕁麻疹です。
「とっぱつ」とよくいわれています。

これは何らかの刺激が一時的に引き起こすもので、数時間から数日で回復するものがほとんどです。
一方で食物アレルギーなど、特定の刺激や負荷で誘発される蕁麻疹もあります。
いずれにしても、子供の肌を見て触って、少しでも「いつもと違う」と
思ったら、子供がかゆがって掻きこわしてしまう前に病院に行きましょう。

蕁麻疹の特徴としては、蚊に刺された後のように皮膚が部分的に赤く盛り上がって、非常にかゆくなります。
かゆいからと言ってひっかくと、みるみるうちにまわりに広がっていきます。

発疹の大きさはさまざまで、発疹同士がつながって、まるで地図のように広がることもあります。
そして、腫れが引くと全く痕が残らないのが特徴です。同時にかゆみも嘘のように引いてしまうので、あれだけ機嫌が悪かったり、むずがっていたりした子供もケロリと機嫌が直るはずです。

原因不明の特発性蕁麻疹

子供の皮膚は、非常に薄くてデリケートなのです。
そのため、大人では考えられないようなわずかな刺激によって、
蕁麻疹が出てしまうことがあります。
子供の蕁麻疹の7~8割が、特別な原因が見当たらない「特発性蕁麻疹」だといわれています。

蕁麻疹が起こるメカニズムとしては、まず原因物質などが皮膚を刺激すると、真皮内の肥満細胞という細胞からヒスタミンが放出されます。すると毛細血管が拡張し、同時に血管から血漿成分である水分が漏れ出すため、皮膚が盛り上がります。さらに、ヒスタミンは皮膚の知覚神経を刺激するため、強いかゆみを生じさせます。

子供の場合は、まだ免疫機能も完全ではありませんし、ダニやカビ、虫刺されなどの外部の刺激、急激な温度変化やストレスなどの環境変化についていけなくて蕁麻疹が起こることもあります。こうした特発性の蕁麻疹は、ほとんどの場合数時間から数日で治ってしまうものですが、その間のかゆさは子供には耐えられないものでしょう。掻きこわして症状を悪化させたり、傷跡を残したりしないように、病院で抗ヒスタミン薬などを処方してもらいましょう。

特定原因で誘発されるアレルギー性蕁麻疹

アレルギー性蕁麻疹は、原因がはっきりとしています。その代表的な原因が食物性のアレルギーです。よく聞くのが「そばアレルギー」「卵アレルギー」「小麦アレルギー」「えびアレルギー」などです。

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食べ物は、体にとって一種の異物です。しかし生きていくために食べ物を異物と認識しないようにする仕組みを働かせて、免疫反応を起こさずに栄養として 吸収することができるようになっています。ところが、消化・吸収が未熟だったり、免疫反応を抑える仕組みに問題があったりすると、アレルギー反応をおこしてしまいます。食物アレルギーは消化機能が未熟な乳幼児に多く見られ、成長とともになくなっていく場合がほとんどですが、将来悪化させないためにも早期発見が大切です。

アナフィラキシーの前ぶれとして蕁麻疹があらわれることもあります。皮膚のかゆみだけでなく、のどの違和感(呼吸の様子がおかしい、顔色が悪い、喘鳴が聞こえる)があれば、気道の粘膜にも蕁麻疹が生じているサインです。こういった場合には、緊急の対応が必要になりますので、救急車を呼んでください。

その他には日光による刺激で起こる「日光蕁麻疹」、発汗による「コリン性蕁麻疹」に加え、ストレスや自律神経失調症でも蕁麻疹を発症することがあります。

蕁麻疹によく似た病気

子供の赤い発疹がすべて蕁麻疹とは限りません。子供にできる赤い発疹には「あせも」「おむつかぶれ」「皮膚カンジタ症」「乳児湿疹」「アトピー性皮膚炎」「接触皮膚炎」などさまざまです。

それぞれの症状の特徴としては以下のようなものがあります。

<あせも>

汗をかいた後などに、頭や額、首のまわりや手足のくびれ、お尻、脇の下などに出ます。ひどくなると、膿のたまった大きなふくらみができることもあります。

<おむつかぶれ>

お尻のまわりや股間に出る赤いブツブツです。おむつが当たっているところ限定で、一様に赤くなったり、ただれたりします。

<皮膚カンジダ症>

お尻のまわりや股間に出る発疹です。赤いブツブツや斑点が肛門周囲に衛星の様にみられ、周囲には薄くむけた皮が付着します。

<乳児湿疹>

顔、頭、首、ひじの内側、膝の裏側などに出て、カサカサしたり、ジュクジュクした赤い発疹が出たりします。

<アトピー性皮膚炎>

肘や膝の関節のくびれ、頚などに、かゆみの強いジュクジュクしやすい湿疹が2か月以上続いている場合は、アトピー性皮膚炎を疑いましょう。

<接触性皮膚炎>

限られた場所に激しいかゆみがあり、赤いボツボツや紅斑になります。

このように、子供の肌に赤いボツボツが出たからといって、すべてが蕁麻疹とは限りません。特徴を正確に把握できない場合は病院で診断をしてもらい、適切な薬を処方してもらいましょう。

まとめ

子供の肌に出る赤いボツボツ発疹には、とても多くの原因と病気があります。そのため、自己判断は禁物です。

特に蕁麻疹の場合には、一時的に非常に強いかゆみが出るものの、かゆみが治まってしまえば跡形もなく消えてしまい、本人もケロリとしていることが多いため、放置してしまいがちです。しかし掻きむしったりすると、それが原因でアトピー性皮膚炎になることもあります。早めに対処しておいたほうがいいでしょう。

また、アレルギー性の蕁麻疹に関しては、極力その原因となるものを排除して、悪化するのを防ぐようにしましょう。

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